夏季休暇に読んだ本。
加納さんは、これを誰に向けて書いたのだろうかと、読み終えてから、ふと疑問に思った作品です。主人公(たち)は、閉鎖が決まった女子大学の最後の年に「ワケアリ」で留年してしまった学生たち。複数の章があり、それぞれ別の学生の目線で、話が紡がれています。たぶん多くの読み手は、学生に限らず、社会人でも、この学生たちの視点で読み進めると思います。
ただ、教員、あるいは他の職業でも、若手を育成する立場にある人は、それとは別の視点、「理事長」の目線でも、この本が読めるのではないかと思いました。
今、この本が読めて良かったと思った作品です。
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