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執筆者の写真三夫 布目

ニホンカモシカ

卒研生のMくんの材料を求めて、同じく卒研生のKさんと山に登りに行きました。 そこは最近ニホンカモシカの目撃報告が頻発しており、ただ、できるだけ人が増えない早朝から、、、、ということで朝5時出発、7時に登山を開始しました。 それでも7時の時点で登山口の駐車場はすでに10台近くの車でいっぱい。30mほど手前の路肩に停めました。


この登山道は中級者向けの難度ではありましたが、道はしっかり整備されており、比較的歩きやすかったです。

また、北側斜面で陽も当たらず、暑さも特に問題にはなりませんでした。久しぶりによい登山ができました(山頂には至れなかったのですが)。


登り始めてから3時間を過ぎたあたりで、目的の場所に到着。 あたりを探してみたら、ありました。コミュニティサイトに上がっていた糞塊。ただ、流石に日が経っておりDNAが取れるかかなり怪しい状態。もしここが「トイレ」なら、同じところでしていないかなと、登山道を登りながらあちこち探していたら、、、

2つめの糞塊発見!しかもこのツヤ加減、おそらく当日のもの!


さらに、糞を採取しながら、なにやら人の気配がするなーと上の方を見上げると、50mほど上の方、登山客が留まっているのです。この人たち、糞を採取する前から同じところにいる。しかも立ちっぱなしで休憩という感じでもない・・・ということはまさか!? と、学生たちとそーっとその地点まで進んでみたら・・・



いました!距離的には20~30m先で、ちょうど1頭が食事中。さらに、食べ終えた後も登山客から見える位置にゴロリと横になったのでした。人をみても、そして人に見られても特に驚かず、岩場の上からじーっとこちらを見下げる(?)様子は、やはりちょっと変わった野生動物だと思いました。


他にも(い)なかろうかと、登り続けましたが、体力と飲料水が半分以下になったので、頂上まで1 kmの地点で引き返すことにしました。 それでも初回に、第一目標の糞(しかも新鮮)、に加えてカモシカ本体まで目にできるとは。そして、糞からはしっかりDNAも得られ、完璧といってよい調査になりました。

運も良かったのでしょうけど、Mくんが事前に情報収集をして、目標地点を定めていたことが成功の鍵だったと思います。

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