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ハエも同じ

  • 執筆者の写真: 三夫 布目
    三夫 布目
  • 9月9日
  • 読了時間: 2分

秋「もーいーかい」 夏「まーだだよ」

といいつつ、秋はチラ見してるような9月が始まりました。


今日は附属高校の1年生の皆さんに、模擬講義を行いました。

テーマは「ショウジョウバエの行動観察」

シャーレにオス個体2匹とメス個体1匹を同居させて、闘争行動や求愛行動を観察してもらう内容です。(二人の観察者が、それぞれ別のオス個体を、フォーカスサンプリング&インターバル法で記録するスタイル)


体長たった数ミリのショウジョウバエですら、文字通り「一生懸命」生きているのは僕らと同じ。オスはメスをめぐってケンカもするし、メスにせっせとアピールもします。そんなヒトと同じ一面を見ながら、仮説を立ててデータを取る体験をしてもらいました。


そして、ここからはその舞台裏。

この準備はけっこう大変(僕がショウジョウバエ研究者としては全くの素人ということもあり)で、求愛行動をしっかり見るには、未交尾のオスとメスを、適切なタイミングで出会わせないといけないのです。吸虫管の使用に馴れている人は、直前にささっとシャーレに移せるのかもですが・・・。

今回もとりあえず、朝8時と夜8時の12時間間隔で、蛹から羽化した雌雄を麻酔をかけて取り分けました。

そして今朝11時、未交尾オスに麻酔をして、2匹をシャーレに移し(大体3時間ほどで覚醒する)、14時30分に、未交尾メスを吸虫管でシャーレに移すことで、15時開始の講義の準備としました。


一昨年は、高校側の教室の移動中に 暑さでハエがへたってしまってX。

去年は、メス同居のタイミングが早すぎて(午前にオス2匹とメス1匹を麻酔して同居)、講義開始時には大半の班でハエ同士の決着がついており、△。

今年は、メスの投入を直前にすることで、半数の班は求愛行動が観察でき、やっと&なんとか〇。

(ただ、やはりメスを入れた時から、オス間、オスメス間のやりとりは始まっていたので内心ハラハラ)

まぁでも、実際の観察時間15分という短い時間に、けっこうな頻度で彼らなりの行動を見せてくれたのは、運がよかった。


来年も担当するなら、次は闘争行動は二の次にして、オス2匹、メス複数にして、求愛行動を主体にしてみようか。いやオス、メス複数頭とかのほうが、闘争&求愛行動どちらもしっかり出るかな。ただ出張が重なるこの時期、未交尾個体を十分数確保できるかどうか。 まだまだ工夫は必要です。




 
 
 

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